NISA口座は3種類ある?それぞれの仕組みとは?

少額投資非課税制度とは、2014年1月からスタートした、枠内で買付けした金融商品に対しては期間内の譲渡益(売却益)や配当金・分配金にかかる税金が非課税になる制度です。愛称で「NISA」とも呼ばれます。中長期の投資を目的として、NISAを通じて「貯蓄から投資へ」の啓蒙活動も盛んに行われています。2016年には「ジュニアNISA」が開始され、2018年には第3弾として「つみたてNISA」も始まります。それぞれのNISAにはどのような違いがあるのでしょうか。

3つのNISA(少額投資非課税制度)「一般NISA」「ジュニアNISA」「つみたてNISA」の仕組みとは

それでは3つのNISAについて確認しましょう。3つのNISAの仕組みを表に表すと下記の通りになります。

一般NISA、ジュニアNISA、つみたてNISAの違い

(各種資料を参考にし、作成)

一般NISAは2014年から始まった少額投資非課税制度です。当初は非課税枠が100万円でしたが、2016年に内容が改訂され、120万円まで増額しています。一般NISAとつみたてNISAはNISA口座を開設する年の1月1日時点で20歳の誕生日を迎えている人が対象です。

一方で、ジュニアNISAは未成年のためのNISAだといえるでしょう。また、一般NISAとつみたてNISAの併用はできず、どちらか一方を選択し、運用することになります。

私はどのNISAを使えばいいの?

ケース1. 銀行預金をしても、お金があまり殖えないので少しでも多く殖やしたい。ただし、多額の資金を投資に回すのは不安。
ケース1の場合は、どのような商品で投資をするのかも決まっていないことが想定されます。一般NISAに比べてつみたてNISAは、運用できる商品が限られています。つみたてNISAは、金融庁が承認した投資信託等でなければ買うことができないのです。そのため、初心者向きと言えるでしょう。

投資信託以外の国内株式、ETF、REITなども検討して投資をしたい場合は、一般NISAがいいでしょう。一般NISAであれば、対象商品の選択肢がより多いため、それぞれの金融商品に少しずつ投資を行うことができます。値動きを見比べながら、自分にあった商品を探すこともできます。

ケース2. 子どもの将来のために教育資金を積み立てておきたい。祖父母からもたまに子どものために援助をしてもらうことがあるので、子どものためにできることを検討したい。
ケース2の場合はジュニアNISAがいいでしょう。ジュニアNISAの口座管理は親権者等の親がすることになりますが、子ども名義の口座になりますので、祖父母からの贈与による資産移転が可能になります。贈与税の非課税枠の年間110万円のうち、80万円をジュニアNISAでの運用に回すのもいいかもしれません。

ケース3. 将来、海外に住むために今からまとまった資金を積み立てておきたい。
ケース3の場合はつみたてNISAがいいでしょう。つみたてNISAは投資家保護の観点から金融庁が中長期的な投資に向いていると判断した銘柄だけにしか投資ができません。その分、ボラティリティは高くないものの、安定した投資をすることができます。投資商品なので、元本保証ではないものの、なだらかに資産形成ができるため、目標が決まっているのであれば、つみたてNISAがいいでしょう。

少額投資非課税制度(NISA)で「資産」と「時間」を分散し、中長期の資産形成を

ひとことで資産形成といっても、その手段はたくさんあります。投資商品の場合は短期間で多額の利益を生み出せるのが良いのですが、損失を被ることもあります。短期間で値下がりしても、長期間でみると着実に評価益を積み上げている場合もあります。そのため、短期の上げ下げに一喜一憂せずに、トータルリターンをみながらどっしり構えて運用することが大切です。

そうはいっても、価格変動リスクをなるべく抑えて着実に運用する方法はないのかを考えるのではないでしょうか。そこで、このリスクを軽減するために「資産」と「時間」を分散することが大切です。

● 資産の分散……資金を一つの銘柄に集中投資をするのではなく、いくつかの商品に分けて保有することで、一つの商品が値下がりしていたとしても、他の商品が値上がりしていればトータルでカバーすることができる

● 時間の分散……一度に多額の投資をするのではなく、複数回に分けて投資をすることで、価格変動を抑える効果が期待できる。これは、価格が高い時に買付けできる株数・口数は少なくなる一方で、価格が低い時に買付けできる株数・口数は多くなるため、平均取得価格(買付けした値段の平均)が安定するため

NISAは冒頭でもお伝えしたとおり、NISA口座内で買付けした銘柄は譲渡益(売却益)や配当金・分配金にかかる税金が非課税になります。一度に枠を使い切る必要もなく、毎月コツコツと積立することも可能です。また、分散効果を活かした投資ができ、かつ非課税のメリットも享受できる仕組みであることから、初めて投資をする人にとっても考えやすいのではないでしょうか。

少額投資非課税制度を効果的に使おう

少額投資と一言でいっても、たくさんの種類があります。ケーススタディにあるような考えをお持ちの場合は、ぜひNISAの資料を取り寄せて具体的に比較検討してみてはいかがでしょうか。また、NISA口座を利用した取引では購入手数料が無料になるなど、独自のキャンペーンを行っている金融機関もあります。自分にとって一番よい運用方法、NISAを選択しましょう。