要注意!投資信託初心者が陥りやすい5つのワナ

投資信託は資産形成の強い味方の一つです。しかし、知らないと失敗してしまう「ワナ」ともいえる注意点があります。そこで、投資信託の初心者の方が陥りやすい5つのワナについて考えてみましょう。

投資信託初心者が知っておくべき5つのワナ

●その1.「おすすめ商品」のワナ
金融機関の窓口で「おすすめは何ですか」と言ってしまう人はいませんか。これは、単純におすすめの商品を尋ねているように聞こえるかもしれません。しかし、この言葉は、相談を受ける金融機関側にとって「よし、チャンス」と思われているかもしれません。

金融機関にとって「おすすめ」とは、高い手数料が取れる商品、本部から販売促進を迫られている商品、単に担当者がよいと信じている商品である可能性がゼロではありません。その商品があなたに合うとは必ずしも限らないのです。おすすめの商品を教えてほしいと伝えたら、ライフプランや投資方針、目的などを確認してくれる担当者であれば、あなたの状況にあわせた商品を提案してくれるかもしれません。

●その2.「ランキング」のワナ
投資信託純資産ランキング、投資信託販売額ランキング、投資信託人気ランキングなどに必要以上に頼るのも控えた方がよいでしょう。なぜなら「ランキング」は一時的に話題になる銘柄が上位にくることが多いからです。今人気があったとしても、将来のことはわかりません。また、「運用実績ランキング」についても、一時的に運用成績がよくても、今後もその商品がよい運用成績であり続けるかどうかは誰にもわからないのです。

運用実績は、短期・中期・長期と、さまざまな期間で比較してはじめて意味を持ちます。そのため、一時的なランキングに惑わされることなく、自分の投資目的に合致したものを選ぶのが得策です。

●その3.「分配金」のワナ
投資信託の分配金のことを預金利息のようなものと勘違いしている人はいませんか。投資信託の分配金は、利息のように元本とは別に付されるものではありません。投資信託の分配金は運用益の中から出されています。

また、今月は基準価額(投資信託の一口あたりの値段のこと)が値下がりしたという月であっても、分配金の支払いが行われることがあります。投資信託の分配金は、普通分配金と元本払戻金(特別分配金)に分かれます。ちなみに、元本払戻金は運用資産の値上がり益ではなく、運用資産そのものから支払いが行われています。すなわち、元本払戻金が出る場合は個別元本(原則、投資信託の取得金額を保有口数で割った金額のこと)も減ることになるのです。

そのため、気がついた時には個別元本が減り、平均取得単価が大きく下がっていたという例もあるので注意が必要です。投資信託の運用パフォーマンスはあくまでも、口座に振り込まれた分配金と投資元本の合計(トータルリターン)を見ることが大切です。

●その4.「手数料」のワナ
投資信託への投資における成功の秘訣の一つに、販売手数料(申込手数料ともいう)や信託報酬などを抑えることが挙げられます。なぜなら、仮に3%利益がでるとしても、販売手数料や信託報酬を含めて4%の手数料が引かれれば実質的にはマイナスとなるからです。

投資信託の手数料は主に3つあります。
・販売手数料(購入時):購入金額の0~3%が一般的(税引き前)
・信託報酬(保有中):投資信託の運用・管理のために、保有中支払い続ける報酬。信託財産から日々差し引かれる
・信託財産留保額(売却時):解約時に差し引かれる商品がある。0.3%程度が一般的。信託財産留保額は厳密には手数料ではなく、投資信託の解約時にファンドの運用を継続させるために置いておく資産という意味合いです。

また、同じ商品であっても、金融機関によっては販売手数料が異なる場合がありますので、それぞれの金融機関の手数料を比較しておくのがよいでしょう。

●その5.初心者は手を出してはいけない!「テーマ型」のワナ
「○○関連ファンド」という名前のつく投資信託には注意が必要です。これはテーマ型ファンドという、世の中で話題になっているテーマに関連した企業に集中して投資するファンドです。株式に投資をする場合が多く、過去からIT関連、バイオ関連、オリンピック関連、水関連など、さまざまなテーマが設定されています。

これらは、人気が過熱している間は価格が上昇していますが、ピークを過ぎると下落が早いのが特徴です。上級者の場合は、これはというテーマ型ファンドに投資して、半年や1年など短期間に利益をだすこともありますが、初心者は避けておいた方が無難だといえるのかもしれません。

投資信託初心者こそ慎重に対応を

投資信託初心者の場合、運用方法を知らないケースもあります。しかし、資産形成を行うときは、ワナに引っかかることのないように注意して情報収集をしたり、専門家に聞いたり、金融機関に質問してみるのがよいでしょう。最終的に、投資はご自身の判断になるため、投資前には十分な準備も必要です。