優秀な投資家が取り入れる「分散投資」そのメリットは?

株式投資やFXなど、収益が期待できるひとつの銘柄に集中して投資したい投資家もいるかもしれません。しかし、多くの優秀な個人投資家たちは、一極集中型の投資のリスクを理解し、分散投資を実践していることをご存じでしょうか。ここでは、分散投資のメリットについてご紹介します。

地域・投資対象を分けることで社会的なリスクへの対策がしやすい

分散投資のスタイルで資産運用を始めるときは、一般的にポートフォリオを組みます。ポートフォリオとは、自分の運用資産の構成状況のことです。ローリスク・ローリターンの金融商品とハイリスク・ハイリターンの金融商品を組み合わせ、資産形成を目指したポートフォリオを作成します。

ポートフォリオの作成に正解はありません。安全性の高さを重視するか積極的なリターンを狙うか、その人によって異なるからです。さらに、投資家の年齢によっていつまで資産を保有するかも変わります。

基本的なパターンは、日本国内の株式・債券、海外の株式・債券を組み合わせた投資です。たとえば、株式のみを購入すると、世界同時株安のようなリスクに対応できません。株式と国債・社債は異なる性質を持つ金融商品のため、バランスよく組み合わせることも大切です。

異なる地域から投資対象を選ぶことも、ポートフォリオ作成時の基本とされています。日本国内の株式と債券のみで割り振った場合、日本円の価値が世界的に見て下がってしまうリスクがあります。日本債券・日本株式・海外債券・海外株式を組み合わせることで、さまざまなリスクに対応することが狙いです。

購入するタイミングを分けたリスク分散がしやすい

ポートフォリオを組むとき、金融商品の購入タイミングを分散することも有効とされています。仮に同じタイミングで金融商品を一括で購入すると、価格変動リスクに対応することができません。金融商品が成長している局面では強いですが、価格が下落してしまうとダメージが大きくなります。

同じ金融商品に投資する場合、積立型投資を行い、リスクを軽減する方法が考えられます。毎月1万円の投資を続けることで、その金融商品の購入価格が平均化できるからです。月ごとの投資額が減るため、もし投資を開始した直後に価格が下落しても、一括して金融商品を購入したときと比べて損失額が抑えられます。

時期を分けて複数の金融商品を購入する場合、管理が煩雑になりがちです。しかし、ポートフォリオを設計していることで、自分の資産状況のバランスが把握しやすくなります。各金融商品の均衡を保ったまま資産運用を続けるのか、今までより保守的または積極的な投資スタイルに切り替えていくか、視覚的に判断しやすいといえるでしょう。

長期保有を希望する副業トレーダーと相性がよい

株式やFXなどのデイトレードは、リアルタイムでの取引が投資の成否を左右します。デイトレードのため、パソコンと複数のディスプレイを用意し、常に売買を繰り返すトレーダーも少なくありません。しかし、これは副業トレーダーにとって難しいです。

分散投資は長期保有によって着実に収益を上げるスタイルなので、常時チャートに張り付いている必要はありません。また、頻繁に売買する必要はなく、長期間放置しやすいので、体力的・精神的な負担も少ないです。副業で資産運用を始めた人も投資がしやすいといえます。

社会的なリスクの低減や一括投資による価格変動のリスクを回避でき、副業トレーダーでも参入しやすいのが分散投資のメリットです。集中投資やデイトレードと比べたときに大きく稼ぐのは難しいですが、その分リスクも抑えられます。長期的な資産形成を検討し、長く投資に向き合いたい人にとって実践しやすい手法です。