投資を始めるあなたに教えたい株式と投資信託の4つの違い

「投資を始めてみようかな」。そう思ったら、真っ先に思い浮かべるのは株式投資ではないでしょうか。ニュース番組でもニューヨークダウや日経平均株価の終値を報道していますので、株式は身近な存在といえます。

一方で、テレビや雑誌などでは投資信託についての話題をよく見かけます。株式に直接投資するか、投資信託でプロの運用に任せるか、両者の違いを4つのポイントからお伝えします。

株式と投資信託の違いを考えてみましょう

●その1 気になる商品性の違い
株式と投資信託の一番大きな違いは、投資方法です。株式投資は自分で選んだ企業の株を個別に購入します。一方の投資信託は、あらかじめ運用会社のプロが選定した株式や債券、コモディティ、REITなどを組み合わせ商品にしたものです。投資信託は投資対象の商品をパッケージで買うというイメージです。

次に異なるのが投資金額と購入単位です。株式は基本的に100株単位になっているものが多いです。そのため、1株500円の銘柄であれば5万円、1株が2,000円の銘柄であれば20万円に買付手数料等がかかります。投資信託は1口数百円数千円から購入できる商品もあるので、負担がなく始めることができるでしょう。

●その2 株式の多彩なメリット、プロが運用する投資信託
株式には定期預金や債券にはない多彩なメリットがあります。例えば、株主優待があります。配当金のほかに、投資をして株主となった企業から自社商品や買い物券などが贈呈されることがありますので、株主優待を目的に投資を始める人が多いのもうなずけます。さらに、株主総会にも出席でき、有名な社長の話を直接聞けるのも株式投資にしかない特徴です。

これに対し、投資信託で保有するメリットは、ファンドマネージャーと呼ばれるプロによる安定した運用です。特に、最近は大手企業の不祥事が相次ぎ、株価が安定せず、個別株を買うことにリスクを感じる人もいるかもしれません。投資信託の場合は個別株への投資とは異なり、多数の銘柄を組み入れているので、そのなかの1社に不祥事があったとしても、他の銘柄でカバーできるため、基準価格が急落する可能性は高くないといえるでしょう。

●その3 分散投資の観点での違いはあるの?
投資にはメリットもあれば、リスクもあります。株式も投資信託も元本保証ではありませんので、価格変動が最大のリスクになります。また、株式には企業の倒産や上場廃止があります。上場廃止になると株価は0円で価値がなくなってしまいます。投資信託も運用会社の倒産リスクはあるとはいえ、比較すると株式の方がリスクは高いといえるでしょう。

ただし、株式投資についても一つの銘柄に集中投資を行えばリスクは高くなりますが、幾つかの銘柄に資金を分けることでリスクを低減することができます。例えば、為替と株式は密接な関係があり、輸出関連株は円高になると下落し、逆に円安になると上昇します。一方、内需関連株はそれとは逆の値動きをします。そこで、輸出関連株と内需関連株にわけて保有すれば、円高局面でも内需関連株が輸出関連株を下支えしてくれることになります。

投資信託も同様に、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、高配当銘柄に投資をする投資信託など、テーマをわけて投資をすることで、さまざまな相場環境に対応することができます。

●その4 気になる手数料の違い
株式の売買手数料は対面証券とネット証券でも手数料率に差があります。ネット証券は受発注に際して人の手が入らずインターネット上で取引が完結するため、手数料が割安になり、最低区分で数百円になります。

最近では取引額が10万円以下の場合は売買手数料が無料になる証券会社もあります。加えて、NISA(少額投資非課税制度)口座であれば、売買手数料を無料にするキャンペーンを行っている証券会社もあります。

一方、投資信託の場合は商品ごとに購入手数料が決まっています。最近ではノーロードと呼ばれる購入手数料無料の投資信託も増えています。ただし、投資信託は購入後の保有期間中にも信託報酬という運用手数料が発生します。また、解約する時には信託財産留保額という費用が解約手数料とは別に発生します。

株式と投資信託の効果的な持ち方

株式と投資信託を効果的に保有したいと思うものの、最初は自分で運用するのが不安だと思うなら、投資信託で運用を始めてみるのがよいでしょう。投資信託の日々の値動きを見ながら投資の基礎を学び、慣れてきたら馴染みのある企業の株を買ってみるというスタンスで臨めば、より安定した投資生活を送ることができるのではないでしょうか。

「投資しないリスク」という言葉を最近よく聞くようになりました。給与は思うように伸びず、年金もそれほど増えないという状況下では、預貯金は目減りするばかりです。誰でも初めて投資に踏み出すときは勇気がいるものですが、安定的な運用を心掛ければ投資は決して怖いものではありません。それぞれの金融商品の特性やリスクを理解し、資産形成を行いましょう。