クラウドファンディングで不動産に投資をする前に知るべき3つのリスク

収入が多くない人でも少額から投資を始められるクラウドファンディング型の投資に注目が集まっています。その中でも比較的手堅い投資先として、不動産を対象としたクラウドファンディングの人気が高まっています。

不動産投資クラウドファンディングへの投資を検討している人のために、これらのファンドの特徴やリスクを説明します。 投資を始める前にリスクを知り、収益を得る可能性を高めましょう。

不動産投資クラウドファンディングは2つの種類がある

不動産を対象にしたクラウドファンディングには代表的なものとして、「融資型」と不動産特定事業法(以下、不特法)の基準に沿った「ファンド型」があります。融資型のクラウドファンディングはソーシャルレンディングとも呼ばれるもので、融資資金に対する金利を投資家に分配します。対してファンド型は、物件を運営することで得られる家賃収入を投資家に分配します。

不特法によるファンド型の不動産投資クラウドファンディングでは、多くの投資家によって形成された匿名組合ファンドが不動産を運営しているものもあります。融資型クラウドファンディングでは、投資先がどのような会社なのかを知ることができませんが、不特法に基づく不動産投資型クラウドファンディングでは物件の情報開示が行われています。

収入については、分配金が定期的に投資家に振り込まれる仕組みになっているものが主流のようです。また、ファンドの運用期間の終了時に投資資金が返還されます。

気になる不動産投資クラウドファンディングのリスク

不動産投資クラウドファンディングは金利または家賃収入を配当原資としているため、比較的収益性が安定した投資対象だと言われることがあります。しかし、元本が保証されないなどのリスクも存在します。まずはリスクとその対策を知っておきましょう。

1.利回りはあくまで想定の数字でしかない
不動産投資クラウドファンディングの利回りはあくまでも物件の満室稼働を想定した数字でしかありません。不動産物件を運用するときには、空室が発生することもあります。空室期間が出ると、収入が減るだけではなく、入居者募集の広告費などの経費が出てきます。仮に災害で損害を受ければ、修繕費用もかかります。そういったリスクを織り込んだ上での利回りをクラウドファンディング業者も提示していますが、物件の運用次第でその数字を下回ることも考えられます。

たとえば、年間の利回りが5%と提示されても、それはあくまでも物件の運用が順調にいった場合の数字です。状況によってそれを下回ることも十分にあることは理解しておきましょう。

2.不動産物件の運営が失敗する可能性もある
運営会社は投資先の不動産の収益があがらず赤字が出ていれば、物件の運営をあきらめなくてはいけないときもあります。その場合は物件を売却して投資家にお金を返還しますが、投資時よりも物件の資産価値が低下している場合、必ずしも投資した金額が全額返ってくるとは限りません。

地価の下落が起これば、投資をしたときよりも低価格でしか売却ができないかもしれません。ただし、不動産投資クラウドファンディングを運営する会社では、不動産価値が下落してもある一定の割合までは投資家が不利益を被らないようなスキームにしている場合もあります。投資前に内容をよく読んでおくとよいでしょう。

3.運用している間は資金の回収をすることができない
不動産投資クラウドファンディングのプロジェクトの運用期間はまちまちです。最初にプロジェクトを立ち上げる時は、償還時には資金が回収できるようなスキームが作られていますが、何かしらの事情があって途中で投資資金を現金化したいと思っても、現金化できない場合もあります。途中解約をしたいときに、途中解約ができるのかどうかをあらかじめ確認しておく必要があります。

不動産投資クラウドファンディングの3つのリスクを知り、プロジェクトを選ぼう

不動産投資クラウドファンディングは、多額の資金が必要だった不動産投資を身近なものにしました。少額投資により、手軽に不動産投資を体験することができるようになったのです。しかし、対面で話を聞いたうえでの投資ではなく、インターネット上で自ら内容を判断して投資をすることになりますので、商品内容やリスクをよく理解したうえで投資をする姿勢が求められます。

ここで紹介した特性やリスクを把握し、自分に合った投資手法を選びましょう。