目論見書を制するものは投資信託のリスクも制す!さて、その見方は?

投資信託を始めるときに考えたいのは、どのようなリスクがあるかということです。実は、リスクは投資信託の目論見書に記載されています。目論見書とは、投資信託の投資方針や諸経費等に関する重要な情報が記載されたもので、投資信託の取扱説明書に当たるものと言えるでしょう。では、目論見書をどのように見れば投資信託のリスクについて理解できるのでしょうか。

投資信託の運用方針は目論見書で必ず確認すること

投資信託は、投資家から集めた資金を一つにまとめ、プロのファンドマネージャーと呼ばれる運用担当者が決められた投資対象に投資を行う運用商品です。そのため、一つの銘柄に投資をするだけで複数の投資先にまとめて投資ができるため、少額でも投資先を分散することができるのです。

自分の投資方針に適した投資信託を選択するためには「ファンドの目的・特色、投資のリスク、運用実績、手続・手数料等」という基本情報を記載した交付目論見書(投資信託説明書)で、投資信託の運用方針を確認することが大切です。

「ファンドの目的・特色」の欄には、ファンドの目的、投資対象・方針、制限、分配方針などが書かれています。具体的には次の項目を説明しています。
・どのような視点で運用して、どのような成果を目指すのか
・何に投資してどのように分配するのか
・どのようにリスクを低減するのか
・分配金を出すのか

また、投資対象・方針には例として次のような運用目標が書かれています。こうした中から、自分に適した投資信託を選択します。
・債券中心に投資し、安定的なインカムゲインで収益確保を目指す
・株式中心に投資し、積極的なキャピタルゲインで収益獲得を目指す
・主要株価指数と連動する投資成果を目指す
・国内、海外の株式、債券、REITをバランスよく組み入れてリスクを抑える
・特定の地域、有価証券に特化して運用する

分配方法では、年に何回か分配金を出す、年に1回分配金を出す、または無分配といって分配金を全く出さない投資信託があります。ちなみに、分配金の受取方法には、分配金を現金化して受け取る方法と、自動的に再投資をして元本を殖やす方法があります。

目論見書での元本保証の記載は

目論見書の「投資のリスク」の欄には、運用によって生じた損益はすべて投資者に帰属することが注意事項として記載されています。

株式や債券などの投資対象の価格変動によって投資信託の基準価額が下落し、投資元本を割り込むこともあります。発行体の信用リスクや為替リスクなど、さまざまな価格変動要因があり、専門家が運用しても必ずしも利益が得られるわけではありません。投資信託は元本保証ではないことを忘れないようにしましょう。

目論見書の運用実績は参考程度にすること

投資信託の成績を運用実績といいます。目論見書の「運用実績」の欄には、基準価額や純資産の推移、分配金の推移、主要資産の状況、年間収益率の推移が記載されています。なお、新規に設定される投資信託の場合は実績の記載がありません。

金融機関で説明を受ける際に良好な実績が強調されることもありますが、過去の実績は将来の収益を保証するものではありません。金融市場では景気動向などによって株式投資と債券投資が大きな流れとして循環し、短期的な物色シフトも発生します。運用実績は参考程度とするべきでしょう。

目論見書では諸経費も忘れずに確認を

投資信託には、購入時にかかる販売手数料、運用中にかかる信託報酬等、解約時に必要な信託財産留保額や解約手数料など、いくつかの諸経費があります。解約手数料はかからないものが多いのが特徴です。最近では、ノーロードといって、販売手数料が無料になる投資信託も登場しています。

投資信託はあまり諸経費をかけずに運用のパフォーマンスがよいものを選ぶようにしましょう。

目論見書を見れば、投資信託の商品特性がわかる

投資信託の目論見書を見れば、その銘柄の特性が分かります。投資方針や諸経費、分配方針など気になることを確認し、自分と相性のよいものを選びましょう。目論見書に書いてある内容で分からないことがあれば、金融機関に相談したり、詳しい人に聞いて疑問を解決して、分からないままにしないことが大切です。