クラウドファンディングで事業に投資する前に知っておく5つのリスク

クラウドファンディングはその仕組みにより、インターネット上で資金を集めたい人と出資したい人とを繋いでいます。インターネットで取引が完結するため手軽に始められますが、リスクについて正しい理解をしていなければ後悔する場合があります。そこで、クラウドファンディングのリスクについて考えてみましょう。

投資型クラウドファンディングとは

クラウドファンディングのリスクを考える前に、クラウドファンディングで事業に投資するとはどのようなことなのかをみていきます。クラウドファンディングには寄付型、購入型および投資型と大きく分けて3つの種類がありますが、事業投資をするのは投資型に分類されます。

投資型クラウドファンディングはさらに細分化でき、株式型、融資型およびファンド型と3つに分けられます。

株式型クラウドファンディングでは、出資した見返りとして株式が分配されます。企業の成長により株価が上がれば売却時には利益が得られますが、株価が下がれば損失を被ります。

融資型クラウドファンディングで分配されるのは月々の返済金等です。満期時までには融資額が全額戻ってくると言われていますが、投資先の状況によっては戻ってこないおそれがあります。

そして、ファンド型クラウドファンディングでは事業の利益の一部が分配金として支払われます。プロジェクトの方式によっては、事業がうまくいっていれば分配金の支払額が多くなる場合がありますが、事業がうまくいっていれば分配金の支払額が多くなる場合がありますが、事業がうまくいっていなければ分配金が支払われないおそれがあります。

いずれも事業に投資するのは同じですが、リターンの受け取り方が異なるのが特徴です。

クラウドファンディングの5つのリスクとは

それでは、クラウドファンディングにはどのようなリスクがあるのでしょうか。

●元本欠損リスクがある
元本欠損リスクとは、投資した後に金融商品の評価が下がり、売却時に投資金額と同額が戻ってこないおそれがあることを指します。投資型クラウドファンディングは元本保証商品ではありませんので、投資先の企業や対象不動産等に万一のことがあれば損失を被ることをよく理解しておきましょう。

●投資期間中に途中解約できないプロジェクトが多い
投資型クラウドファンディングでは途中解約ができないプロジェクトが多くあります。投資をする前に契約書などで途中解約ができるかどうかをあらかじめ確認しておかないと、途中解約をしたいと思っても解約を受け付けてもらえない場合があります。

●商品性を理解するのが難しい場合がある
投資型クラウドファンディングは、金融商品取引法や不動産特定共同事業法、貸金業に関する法律など、プラットフォームによってさまざまな法律に基づいて業務が行われています。そのため、説明事項が多く、内容を理解するのが難しい場合があります。特に契約前には、インターネット上で匿名組合契約書等を読み、内容を理解したうえで契約を進めることになりますが、記載内容をよく理解しないまま契約すると、後からそんなはずではなかったということになりかねません。

前述した元本欠損リスクや途中解約ができないおそれがあることもそうですが、他にも分配金の税制や最低購入額、ひいてはリターンの受け取り方についても知っておくべきです。加えて、引越し時の住所変更や分配金振込先の変更方法等も同様によく確認しておきましょう。

●信頼できる投資先かどうかの見極めが難しい
世界的に見ても、クラウドファンディングの市場規模は拡大傾向にあります。しかし、中にはよからぬことを考える投資先もあります。クラウドファンディングのプラットフォーム運営会社は投資先企業の概要や商品が抱えるリスクを紹介していますが、すべての情報を開示できるわけではありません。

投資先が信頼できる企業であるかを見抜けるよう、投資者も確かなリテラシーを身に付ける必要があります。

●信頼性の低いプラットフォームが存在する
投資先の情報のすべてを開示しているわけではないものの、投資先の選定をしているプラットフォーム運営会社の目利きの力は投資先選定の際の判断材料となるでしょう。

商品の予定利回りが高くても、過去の投資先のパフォーマンスがあまり良くないプラットフォームは、投資先選定の目利きがうまくないおそれがあります。プラットフォームの過去の投資先の償還状況やトータルパフォーマンス、分配金等の支払状況を見て、目利きのできるプラットフォーム運営会社が選定した投資先を選ぶようにしましょう。

リスクを理解したうえでクラウドファンディングへの投資を始めよう

投資型クラウドファンディングは手軽に始められ、自分が応援したい人や事業に投資ができる等の有意義さはありますが、その分リスクも存在します。今回は5つのリスクについて説明しましたが、他にもプロジェクト毎に様々なリスクが存在します。メリットと特有のリスクをよく確認し、投資を始めましょう。