クラウドファンディングで資金調達をするメリットは?

クラウドファンディングは、フィンテック(FinTech)の分野でも注目されているサービスの一つです。インターネット上で不特定多数の人から資金(支援)を募ることができるため、銀行融資や投資家による出資、株式公開、ベンチャーキャピタルなどに頼らない新しい資金調達の手法です。そこで、クラウドファンディングで資金調達をするメリットについて考えてみましょう。

クラウドファンディングとは

クラウドファンディングとは、群衆を意味する「crowd」と、資金調達を意味する「funding」の英単語を組み合わせた造語です。インターネットなどを通じて、不特定多数の人たちから資金調達する手法です。

クラウドファンディングで資金調達をするとき、プラットフォーム運営者による審査はありますが、銀行の融資などに比べて厳しくないことから、今まで融資が受けられなかった人でも資金調達ができる場合があります。また、効率良く出資者を集めるために、インターネットを活用するケースが多いといえます。SNSやインターネットを通じて、投稿記事をみたことがあるという人もいるでしょう。

クラウドファンディングは、寄付型クラウドファンディング、購入型クラウドファンディングおよび投資型クラウドファンディングの3種類に分かれます。その中でも投資型クラウドファンディングはさらに株式型、融資型、ファンド型に分かれています。

クラウドファンディングを活用するメリット

クラウドファンディングのメリットを、出資する側と資金調達する側の立場になって考えてみましょう。

● 出資する側のメリット
支援したい個人や企業へ直接的に資金提供を通じて支援できることです。例えば、銀行預金は集められたお金を企業や個人に対して貸し出しして運用しています。しかし、預金者は「どういった事業へ貸し出しするのか」を選ぶことができません。一方、クラウドファンディングは「どういった内容に出資するか」を自分で選択することができます。

クラウドファンディングは少額投資が可能で、1万円程度から出資できるものも珍しくありません。

加えて、投資型クラウドファンディングのうち、融資型とファンド型は分配金が支払われることがあります。元本割れのリスクがあるため単純比較はできませんが、銀行預金などと比較すると高いリターンが得られます。

● 資金を調達する側のメリット
なんといっても資金調達のしやすさです。一般的に金融機関から資金調達をする場合は、企業であれば決算書をはじめ膨大な資料が必要になったりしますが、クラウドファンディングの場合は、銀行などの融資条件を満たしていない場合でも審査に通る可能性があります。

副次的なメリットとしては、出資者にも成功して欲しいと考えるので、SNSに個人的に投稿したりインターネット上で宣伝したり、事業をサポートしてくれる場合があることも見逃せません。

クラウドファンディングだけで安心!?リスクと注意点

もちろん、クラウドファンディングにはリスクもあります。

● 出資する側のリスク
銀行融資とは異なり、貸し倒れリスクは個人ですべて負うことが大原則です。せっかく出資した企業が事業に失敗して、約束していた商品やサービスが受け取れないおそれも十分ありえます。

● 資金を調達する側のリスク
単にクラウドファンディングで募集活動をしたからといって、必要な資金をすべて調達できるわけではないということに注意が必要です。金融機関の融資に比べると、クラウドファンディングで資金を調達する場合は想像以上に時間がかかることがあります。

例えば、日本政策金融公庫なら1~2ヵ月で資金調達できるのに、クラウドファンディングでは数ヵ月かかることも珍しくありません。現状のアピールや定期的な活動報告が必要で、事務的経費が大きくなる場合もあります。

クラウドファンディングの選び方

クラウドファンディングで資産運用する場合は、前述したような点に注意してください。出資先の倒産や事業の失敗が一番怖いことになりますので、「きちんと情報発信をしているか」「出資者を大切にしているか」「事業や商品・サービスに将来性があるか」など、自分で積極的に情報収集することが大切です。出資先が望むのであれば、商品やサービスについて宣伝して、収益を獲得するためのサポートを自分でするのも良いでしょう。さまざまな関わり方ができることがクラウドファンディングで資産運用することの醍醐味です。