リスクを抑えた投資をしたいなら債券投資を

資産運用は始めたいものの、多くのリスクを取るのが怖いと思う人もいるかもしれません。そんな人は債券投資を検討するのはいかがでしょうか。一般的に債券は株式等に比べると価格の変動幅が大きくないですが、投資先が国内なのか海外なのかでリスクが異なります。債券投資とはどのようなものなのでしょうか。

債券投資とは

債券とは、国内外の国や企業などが発行した借用証書のようなものをいい、それを投資対象とするのが債券投資です。広く一般の投資家からまとまった資金を調達することが目的です。日本では地方公共団体が発行する場合もあります。国が発行した債券は国債、地方公共団体が発行した債券は地方債(ほかにも都債など)、企業が発行した債券は社債といいます。債券の発行元のことを発行体といい、例えば国債を購入する場合は、発行体は国ということになります。

株式と異なり、発行日や償還日があらかじめ決められており、固定利率のものが多く、利払日には定期的に利金を受け取れます。また、発行体に万一のことがなければ、償還日には投資口数に応じた償還金と最終利金を受け取ることができます。

債券投資の3つのポイント

債券投資には3つのポイントがあります。安全性、収益性、そして流動性に分けて考えてみましょう。

●安全性
債券のメリットの一つに、他の投資商品に比べて安全性が高い点が挙げられます。債券はその価格が100円で始まり、満期日に100円に戻る値動きをします。株式や投資信託と比較して安全性が高いことが特徴ですが、発行体が破綻して元本や利金の支払いができなくなるリスクはゼロではありません。

しかし、債券には発行体の信用度を示す格付けがあります。格付けの専門機関が発行体の安全性や状況を評価し、内容を分析します。格付けが高ければ安全性が高く、償還時に元金と利金が戻ってくる可能性も高いということになります。一方、格付けが低ければ、その分安全性は低くなりますが利率が高くなります。

●収益性
債券は基本的には決まった日に利払いが行われます。また、債券は株式ほどの値動きはありませんが、単価が毎日変動します。そのため、たとえば単価が95円のときに購入価格95万円で購入した債券が、償還時に単価が100円になっていたら償還価格100万円ですから、5万円の利益が生まれます。一方で、単価が105円で債券を購入する場合、購入価格は105万円になります。償還時に単価が100円に戻ってしまうと償還価格100万円となり、5万円の損失を被ります。償還時に利益が出る場合は償還差益、損失が出る場合は償還差損が出るということを覚えておきましょう。

●流動性
債券は償還前に途中売却できます。しかし、いくら売却したいと思っても、購入してくれる投資家がいないことには売却は成立しません。そのため、格付けが高く信用度がある債券や発行量が多い債券は売買したい投資家が多く、流動性が高いといえます。

債券投資をするときにはライフプランの検討を

リスクを抑えて着実に資産を殖やすには、債券は有用な金融商品の一つであり、償還金額がある程度想定できるのは債券投資のメリットです。将来のライフイベントやマネープランをよく考えたうえで、まずは将来必要な資金の目安を考えます。数年内に必要な資金のうち、あまり殖えなくてもよいので減らしたくないお金は債券で安定的に運用するのがよいでしょう。将来戻ってくる金額を試算しやすいのもポイントです。

株式や投資信託はある程度収益性を見込んだ資産配分を、債券や預貯金は安定的な資産配分をすると決めれば、どのような運用をしたらよいのか検討がつくようになります。未来の自分のために今から少しずつ資産形成をしてみてはいかがでしょうか。