再投資or受取り。投資信託の分配金の受取方法を比較してみよう

投資信託の分配金の受取方法には、支払われた分配金を自動的に同じファンドに再投資する方法と分配金が支払われた場合にその都度現金で受け取る方法の2種類があります。途中で変更もできますが、申込時に支払われた分配金を再投資するか都度現金で受取るかを選択することになります。再投資する場合はその分運用資産が殖えますし、都度現金で受け取る場合は生活費の足しにしたり、自分のお小遣いにすることができます。どちらがよいのか、考えてみましょう。

投資信託の分配金とは

投資信託の分配金は、一般的には運用益から支払われます。投資信託の運用益には、売買によって発生する譲渡益や株式の配当金、債券の利息などがあり、投資信託の決算時に分配金が支払われます。分配金の受取方法には、支払われた分配金を自動的に同じファンドに再投資する「分配金再投資コース」(再投資型)と都度現金で受け取る「分配金受取コース」(受取型)があります。

将来使うお金の足しにしたいと思うなら、再投資型を選択するのがよいでしょう。再投資型では、分配金が出るたびに元本に分配金額分が組み込まれるので、保有口数が増え、複利の効果を得られる可能性があります。一方で、日々の生活の足しにしたい、お小遣いとして定期的に受け取りたい人は分配型を選択するのがよいでしょう。

なお、分配金には「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」があります。普通分配金が出るときには分配金から税金が引かれます。そのため、受取金額や再投資金額は税引き後金額であることに注意が必要です。

元本払戻金は非課税となり、元本払戻金は運用資産の一部を切り崩すことになるため、その分個別元本が下がります。

ちなみに、投資信託によって再投資型がないものや、販売会社によって取り扱ってないところもありますので、販売会社や運用会社に確認するようにしましょう。

分配金は再投資がよいのか、受取りがよいのか

それでは、分配金を再投資するのがよいのか、受け取るのがよいのかを比較してみましょう。

●分配金再投資のメリット
分配金再投資のメリットは、前述したとおり複利効果を得られることです。投資信託は分配金額の支払回数が少なければ少ないほど、複利の効果を得られやすくなります。

●分配金再投資のデメリット
一方で、分配金再投資は、売却(解約)しなければ最終の損益が確定しない点がデメリットだと言えるかもしれません。運用中は評価益がでていても、売却する直前に大きく値下がりすれば、最終的な損益はマイナスということが起こり得ます。

●分配金受取りのメリット
分配金受取りのメリットは、運用を継続しながら運用成果を実感できる点です。毎月分配金を受取れれば、運用がうまく行っていることを感じられます。

●分配金受取りのデメリット
好況時に運用がうまく行っている時は分配金が支払われ続けますが、市況が悪化し、投資信託の基準価額が下落すると、分配金が減額したり無配になることがあります。

このように、分配金再投資または分配金受取りのいずれにもメリットとデメリットがあります。販売会社によっては分配金の受取り方を途中で変更することもできるので、投資信託保有中に自身のマネープランやライフプランに変更があるときには、分配金の受取り方を変更してもよいでしょう。ただし、分配金の受取り方を変更できるかどうかは、投資信託を購入する前に販売会社に確認しておきましょう。

投資信託の分配金の受取り方を知り、具体的な商品選定に活かそう

本稿で見てきたとおり、投資信託の分配金には2種類の受取り方があります。分配金が定期的に現金でもらえる(無配になることもあるのは前述のとおり)からと安易に受取型を選ぶのではなく、自分が運用資産を今後どうしたいのかよく考えましょう。将来の資産形成に役立てたいのであれば、再投資型を選ぶ選択肢もあるということを忘れないでください。