話題の積立投資のリスクを知り、資産運用にいかそう!

「積立投資」とは、毎月一定の金額で同じ投資商品を買っていく投資法です。コツコツ型の投資で少額から投資できるため、若い世代や手元資金に乏しい人でも手軽にはじめることができます。

ただし、積立投資にはリスクがあることも忘れてはいけません。今回は、積立投資のリスクを知り、資産運用にいかす知恵を身に付けましょう。

積立投資とはどのようなもの?

投資で利益を出すには、「安く買って高く売る」というシンプルな手法を忠実に守ることが大切です。しかし、投資商品は価格が日々変動するため、必ずしも買いたい・売りたいというタイミングで「購入」「売却」できるとは限りません。

こうした価格変動リスクを最小限に抑えるのが、積立投資のように毎月一定の金額で同じ投資商品を購入していく投資方法です。これを「ドル・コスト平均法」といいます。

毎月一定の金額で同じ商品を購入するということは、投資商品の価格が下落したときには同じ金額でも多くの口数を購入でき、価格が上昇したときには少ない口数を購入するということです。その結果、平均購入単価を平準化することができ、価格変動によるリスクを抑えられます。

積立投資のリスク:一括投資に比べてリターンが少ないことがある

「ドル・コスト平均法」は価格変動リスクを抑えられますが、価格が右肩上がりに急上昇する場合は価格が上がるごとに購入できる口数が減っていきます。そのため、一括購入した場合に比べて多くの利益を得ることができません。

たとえば、投資開始時に1万円だった投資商品の価格が10年後に2万円になったとします。これを積立投資によって毎月1万円ずつ投資した場合、10年後の投資元本は、

(1万円×12ヵ月)×10年=120万円 になります。

この投資元本120万円に投資の利益が上乗せされます。

しかし、120万円を一括投資した場合、1万円のときに比べると10年後には価格が2倍になっているため、投資元本は240万円(投資額のプラス100%)になります。このように投資商品の価格上昇局面では、積立投資のほうが利益率は低くなります。

積立投資のリスク:元本がマイナスになるおそれがある

では、いったん投資商品の価格が急上昇したあとに下落した場合はどうでしょうか。

たとえば、投資開始時に1万円だった投資商品の価格が5年後に2万円になり、10年後に再び1万円に戻ったとします。これを120万円で一括投資した場合、10年後は購入したときの価格に再び戻っているため、利益はプラス・マイナスゼロです。

一方で積立投資の場合は、価格上昇局面で継続して購入していたものの、その後価格が下落してしまったために平均購入単価が高くなり、結果として利益がマイナスになるおそれがあるのです。

積立投資のメリット:相場がV字回復するときが積立投資の本領発揮

投資商品の価格が下がると、そこで投資を止めたいと考える人も多いでしょう。しかし、止めてしまうと損失のおそれがありますので、相場が底を打ってV字回復するまで待つことで、利益を得られるようになります。実は、価格がいったん下がったあとに再びV字回復していくようなときこそ、積立投資の本領発揮となるのです。

積立投資では価格が低いときに多くの口数を購入できるため、価格上昇局面では儲けが大きくなります。

リスクを知れば積立投資の良さも投資のコツもわかる

積立投資は上昇するであろう銘柄を選ぶのが難しいものの、購入する銘柄や金額を決めてしまえば、あとは自動的に買い付けられていきます。また、銘柄選びが難しいという場合でも、少額投資により銘柄を分散して積立投資することも可能です。

相場の値動きにかかわらず一定のルールを守って投資していくことになるため、少額でコツコツと投資したいという人には向いているでしょう。本稿で取り上げたリスクを十分に把握したうえで、積立投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。