日本で不動産投資型クラウドファンディングをするときの理想の投資割合

数万円もあれば分散投資ができるものとして、ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)、投資信託が挙げられますが、クラウドファンディングもその一つです。

とはいえ分散投資では、どの資産をどの程度保有していくことが理想なのでしょうか。ここでは特に、不動産投資型クラウドファンディングの投資割合をどの程度にするべきか考えていきます。

クラウドファンディングの種類をおさらい

すでにクラウドファンディングを利用して投資している人もいるでしょう。しかし、すべての種類のクラウドファンディングを行っている人は少ないのではないでしょうか。そこでおさらいとして、クラウドファンディングの種類を確認します。

クラウドファンディングには、大きく分けて「購入型」「寄付型」「金融型」の3種類があります。購入型は、プロジェクトに支援することでリターンとして商品やサービスを受けられるものです。寄付型は特定のプロジェクトに対して支援者が寄付というかたちでお金を出すものを指し、新興国の支援などを行うものなどさまざまなものがあります。寄付型はあくまでも寄付のため、リターンは発生しないのが特徴です。

金融型は細分化すると「投資型」や「融資型」、「株式型」があります。なかでも投資型は特定のファンドやプロジェクトに投資するもので、少額から出資できるといったメリットがあります。リターンとしては配当金や株式を受け取ることが挙げられます。不動産投資型クラウドファンディングはこの「投資型」に含まれます。資産運用としてクラウドファンディングを検討するなら、この投資型をはじめる必要があります。

どの程度の資産をどう配分していくか?

不動産投資型クラウドファンディングは、現物の不動産と異なり1口1万円からといった手軽に投資できる点が大きな特徴です。しかも投資期間は数ヵ月や数年など短いケースが多く、投資物件の詳細も確認できることから、投資初心者から上級者まで誰もが利用しやすいのもポイントです。

ここで気になるのが、不動産投資型クラウドファンディングを利用するのはいいが、資産の中でどの程度保有するのが理想であるかという点です。そこで最初に考えたいのが次のことでしょう。

(1)不動産投資型クラウドファンディングをどの地域で行うか。
(2)不動産投資型クラウドファンディングをどの程度行うか。

不動産投資を不動産投資型クラウドファンディングのみで行うという人は、地域分散や時間分散をまずは考える必要があります。

たとえば東京に投資するだけではなく、札幌や福岡に投資するといったように、地域を分けることで地震リスクや火災リスクなどをある程度回避することができます。また、同時に投資するのではなく期間を分けることで地価の変動などのリスクをある程度、回避することができるでしょう。

不動産投資に限定せず、とにかく分散投資を徹底することを前提として、どの程度を不動産投資型クラウドファンディングに振り分けるべきでしょうか。実はこれには絶対的な回答は存在せず、それぞれのリスクとリターンの許容度に応じて話は変わってきます。

たとえばある程度リスクをとっても良い、その代わりに大きなリターンを得たい(例:年率7%など)という人であれば株式の比率を高め、不動産投資型クラウドファンディングではコツコツ収益を得る戦略を取ります。

こうした考えの場合には、次のような比率をおすすめします。現預金は何かあった場合に追加で投資できるように設定しておきます。

株式:不動産投資型クラウドファンディング(不動産投資全般含む):現預金=4:3:3

また、年率5%程度をコツコツ稼げたら良いという場合には「株式:不動産:現預金=3:4:3」といった比率や、「株式:不動産:現預金=2:5:3」といった比率が一案です。不動産投資型クラウドファンディングを中心に不動産でコツコツ収益を上げていきます。

年率1~3%程度で良いから預金の利子よりは多く稼ぎたいという人は「株式:不動産:現預金=1:4:5」や「株式:不動産:現預金=1:3:7」といった配分はいかがでしょうか。不動産投資型クラウドファンディングをはじめとした不動産投資による収益が、安定的なリターンとして享受できるでしょう。

ミドルリスク、ミドルリターンの属性をうまく活かす

不動産投資型クラウドファンディングは運用をプロに任せることができ、しかもある程度のリターンを得ることができるように設計されています。資産運用の収益の柱に置くことでコツコツと資産を構築できるでしょう。

リスクが高いとリターンも高くなりますが、不動産投資型クラウドファンディングは俗にいうミドルリスク・ミドルリターンです。うまく使いこなすことで、どんな人にとってもメリットのある投資手段となるでしょう。