少額投資非課税制度を利用した「単元未満株積立」のすすめ

積立投資をはじめたものの、長続きしないと嘆いている人もいるかもしれません。その原因として多いのが、急に大きな出費があった場合に対応しきれず、途中で積み立てをあきらめてしまうことです。

そのような人に今回は、余裕のある月だけ購入し、余裕がない月は購入を見送ることができる「単元未満株積立」を紹介します。

積立投資を途中で解約しないために

財形貯蓄、定期積金、学資保険、株式累積投資など積立投資には多くの種類がありますが、意外と挫折してしまうのもこのジャンルです。たいていの積立投資は銀行口座から自動的に引き落とされるため、資産をふやすには最適と思ってはじめた人は多いでしょう。しかし、予想外の大きな出費に見舞われ、残高不足で引き落とせなかったという事態になることがあります。

もちろん、1回引き落とせなかったからといって即取引停止ということはありませんが、それが続くとモチベーションが下がってしまい、やむを得ず解約してしまうこともよくあります。そこで、積立投資を途中で解約しないためにおすすめの投資方法が「単元未満株積立」です。

単元未満株も少額投資非課税制度を利用できる

国民の間に定着しつつあるNISA(少額投資非課税制度)ですが、実は単元未満株もNISAの口座で購入することができます。NISAは年間120万円までの投資商品を買い付けられるので、単元未満株であれば相当数の銘柄に投資することが可能です。単元株ではとても手が出ない「値がさ株」を、単元未満株で少しずつ買い付けていくのも良いでしょう。

たとえば、株主優待が人気のオリエンタルランドは2018年2月23日時点で1株1万655円の株価ですから、月に2万円の投資が可能であれば毎月2株ずつ購入できます。購入金額は株価によって変動するものの、50回(約4年間)で単元株に到達可能です。定期積金とは違うので、必ずしも毎月購入する必要はなく、資金に余裕がない月は購入を見送ることもできます。

単元未満株投資のメリット、デメリット

単元未満株投資のメリットの筆頭は、少額で高成長が見込める優良企業に投資できることです。1株だけ投資しても値上がり効果が低いと思われるかもしれません。しかし、値がさ株の代表である任天堂を例に取ると、一概にそうではないことがわかります。任天堂は業績不振により2013年6月に株価が1万円を割った時期がありました。このとき任天堂の底力を信じて1株購入していれば2018年2月23日時点では、4万8,360円に値上がりしています。

一方、デメリットは手数料が割高になることでしょう。ある証券会社の場合、最低手数料が税込54円に設定されていますが、株価540円の銘柄を1株だけ購入したとすると、その手数料の比率は10%にもなります。そのため、株価が低い銘柄を購入する場合は10株ずつ購入するなどして手数料コストを下げる工夫が必要です。

「単元未満株積立」と「るいとう」の違いは?

「単元未満株積立」と似たような商品に「株式累積投資(以下、るいとう)」がありますが、商品の違いはどのような点でしょうか。「るいとう」は毎月決まった金額の中で買い付け株数を調整しますが、「単元未満株積立」は同じ株数を買い付けていきます(ただし、金額ベースにすることも可能)。

「るいとう」は一定の金額を積み立てていくためドルコスト平均法の応用が可能ですが、「単元未満株積立」は株数ベースなので、ドルコスト平均法にはなりません。また、「るいとう」は単元株に達するまでは証券会社名義になりますが、「単元未満株積立」は単元未満でも権利日に株主として登録されます。

単元株を複数回に分けて買い付け、高値づかみを回避

「単元未満株積立」がドルコスト平均法にならないとはいえ、時間のリスク分散には効果があります。単元株100株を高値圏で買ってしまい、あとは下落の一途という場合は評価額が下がるばかりですが、単元株を複数回に分けて買い付けることで高値づかみを回避することが期待できます。

つまり、今月は高値圏で買ってしまったものの、翌月は下がったところで買い増すので平均コストが下がり、結果的にドルコスト平均法に近い効果を得ることができるということです。

単元株を買える余剰資金がない人でも、単元未満株積立であれば気軽に投資をはじめやすいでしょう。「どうしても買いたい銘柄があるけど、今すぐには資金がない」という人にとっても、おすすめの投資方法です。