株式投資初心者はNISAで人気の王道銘柄から

ビギナーズラックという言葉があります。ギャンブルをはじめて間もなく大当たりを経験することを指しますが、それが病みつきになって、いつしか大金をつぎ込むようになり……というのはよく聞く話でしょう。

株式投資も、はじめから値動きの激しい株に手を出すのは極めて危険です。そのため初心者は、まずはNISAで購入者の多い高配当優良株で投資の王道を学ぶことをおすすめします。ここではその王道銘柄とは何か、その内容と投資するメリットを紹介します。

株式投資をギャンブルにしないために

株式市場は、大型株を中心にした東証1部といった一般市場と、小型株を中心にした新興市場に分かれています。東証1部は機関投資家などの大口プレイヤーが売買の中心であるのに対し、新興市場は値動きの軽さから個人投資家が中心になっています。

特に上場して間もない企業が多い東証マザーズは、短期間に株価が2倍以上になることが頻繁にあります。そこで急騰している株に「飛びつき買い」する投資家が多いため、株価が激しく乱高下します。運が良ければ短期間で大きな利益になることもありますが、逆に大きな損失を被ることも珍しくありません。

安定した資産運用を目指すためには、株式投資をギャンブルにしないことが重要です。株式は「投機」ではなく、「投資」であることを肝に銘じなければなりません。

株式投資初心者はNISA口座の開設から

株式投資初心者にまずおすすめしたいのが、NISA口座の開設です。「貯蓄から投資へ」のスローガンを掲げてはじまったNISAは、口座内で買い付けた銘柄から発生する売却益や配当金がすべて非課税になる制度です。正式名称を「少額投資非課税制度」といいます。

通常の証券口座で買った銘柄の売却益や配当金には、20.315%の税金が天引きされることを考えると大変有利な制度です。年間120万円まで買い付けできるので、月あたり平均10万円の非課税投資が可能です。したがって、少額投資を希望するならば、ほぼ非課税の範囲内で投資できると考えていいでしょう。

NISAの人気銘柄ベストテンは?

では、現在NISA口座でどのような銘柄が人気を集めているのかを、SBI証券のデータから見てみましょう。

・NISA週間買付金額ランキング
1 日産自動車
2 みずほフィナンシャルグループ
3 日本たばこ産業
4 すかいらーく
5 オリックス
6 武田薬品工業
7 ソフトバンクグループ
8 KDDI
9 三菱UFJフィナンシャル・グループ
10 NTTドコモ
(2018年3月26日~3月30日の合計額。データ出典:SBI證券)
※このデータは週ごとに変化します。

王道銘柄の人気には理由がある

上記の買付額ベストテンにランクインする銘柄には、人気の理由があります。まず、日本を代表するような優良企業ばかりであること、そして株価が安定していて、配当利回りが高いことです。

もっとも多くの買いを集めている日産自動車の場合、2018年3月期の予想配当利回りは4.78%(2018年4月4日終値で計算)という高利回りを誇ります。3位の日本たばこ産業にいたっては5.0%と、いまどき外国債券でもめったにないような高利回りです。これなら株価が上がらなくても配当利回りだけで十分に採算がとれます。

増配で利回りが年々アップ

王道銘柄投資の魅力は業績好調による増配で、黙っていても利回りが年々アップしていく可能性が高いことです。上記ベストテンの中ではKDDIが16期連続で増配を続けています。もし、16年前にKDDIを購入し、現在も保有を続けていたら相当高い利回りになっているはずです。これぞ王道銘柄投資の醍醐味といったところでしょう。

もちろん減配もあり得ますが、超大手企業の場合は利益剰余金(いわゆる内部留保)が膨大なので、イメージダウンを嫌って減益でも配当金を据え置く傾向があります。

株式投資の本来のあり方は、その企業の将来性に投資することです。投資した企業が順調に業績を伸ばし、出資した株主に大きな利益をもたらす、これこそが株式投資の王道であり、その投資先としてふさわしい企業がNISAで人気を集めているような王道銘柄です。まずは王道銘柄への投資で、株式投資の醍醐味を味わってみてはいかがでしょうか。