何がどう違う?「クラウドファンディング」と「ソーシャルレンディング」

企業や個人が商品やサービスを創造・提供するとき、「クラウドファンディング」で資金を募るケースが見られます。クラウドファンディングは徐々に浸透しつつありますが、これを語るときに同様に挙げられるものが「ソーシャルレンディング」です。

この両者は似たものではありますが、意味合いが若干異なります。ここでは、クラウドファンディングとソーシャルレンディングについて詳しく説明します。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、企業や個人が起案した商品やサービスなどのプロジェクト情報を公開し、それに賛同した人々から資金を募るという形式です。クラウドファンディングは、運営サイトを介してインターネット上で資金調達を行う形態が主流で、次の3つのタイプに分けることができます。

1. 購入型
プロジェクトの支援者が資金を投入し、その代わりに、企業や個人が提供する商品やサービスを受け取ることができる形態です。2018年現在では、クラウドファンディングといえばこの形態が主流といえます。

2. 寄付型
プロジェクトに対して寄付金という形で資金を投入し、商品やサービスの対価が発生しない形態です。

3. 投資型(融資型・ファンド型・株式型)
プロジェクトに投資し、プロジェクトで得られた利益の配当金を受け取る形態です。

上記のいずれの形態にしても、クラウドファンディングは銀行融資などとは違い、起案者の斬新なアイデアや熱意などに共感を持った人々から、幅広く資金を募ることができるのがメリットです。

また、煩雑な手続きなどが必要なく、起案者と支援者の間で比較的明快に資金調達が実現するという面も魅力でしょう。支援者にとっては、購入型なら成果物、投資型では配当金という形で恩恵を受けられ、寄付型では支援していたプロジェクトが成功した喜びを得ることができます。

ソーシャルレンディングとは?

クラウドファンディングに対してソーシャルレンディングとは何かというと、上記に挙げた3タイプの中の「融資型」にあたるものです。つまり、ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種となります。ソーシャルレンディングの市場規模は年々拡大しており、次の表のように飛躍的な成長を遂げています。


※2017年クラウドポート調べ

ソーシャルレンディングが成長を続ける理由には、次のようなメリットがあるためと考えられます。

・企業や個人の実績や担保に左右されない
銀行からの融資を受ける場合、新しく立ち上げた企業や個人には実績がないことから、融資が見送られるケースも多々あります。しかし、ソーシャルレンディングでの資金調達では、過去の実績や確実な担保に左右されることなく融資を受けることが可能です。起案者を評価するのは金融機関ではなく支援者であり、プロジェクトの成功が見込めるのであれば支援者を募ることができます。

・リスクが比較的少ない金融商品である
ソーシャルレンディングはその性質上、金融商品として取り扱われるものですが、支援者からの視点で見たときに、株式などの他の商品と比べるとリスクが比較的少ないでしょう。元本割れのリスクこそあるものの、価格変動が少なく保全性が高いといえるためです。

投資における配当や貸出金利によるメリット

次に、ソーシャルレンディングにおける配当と貸出金利からメリットを見ていきましょう。まず、配当利回りに関しては、おおむね5~8%で運用されることが多い傾向です。一方、株式を例にすると配当利回りは、およそ4%弱~4.5%程度となるため、ソーシャルレンディングの配当利回りの高さをうかがい知ることができます。

また、配当利回りは、起案者が負担する貸出金利からプロジェクトで発生した利益を差し引いた数値となるため、貸出金利は5~8%よりも上と見ることができるでしょう。その数値の平均はおよそ9~15%とされ、この金利を確保することによって高利回りが期待できます。

発展途上のプロジェクトを支援して利回りを得る

ソーシャルレンディングは金融商品であり、上述したように配当利回りや貸出金利のメリットが大きいです。投資であるため利益を狙うわけですが、その一方で発展途上のプロジェクトなどに対して支援を行えるという一面もあり、この関係性は起案者・支援者両方においてwin-winの関係を築くことができるでしょう。