気に入ったアイデアの企業に投資する!投資家から注目を浴びる新しい投資型クラウドファンディングの事例

年々、市場規模を拡大しているクラウドファンディングは、企業や個人がアイデアを出してプロジェクトを起案し、必要資金を投入してくれる支援者を広く募るシステムです。その中の一つに投資型クラウドファンディングがあり、金融商品として販売されています。

ここでは、投資型クラウドファンディングについて、実際の事例や世界の動向なども含めて解説します。

気に入ったアイデアを見つけて投資する「投資型クラウドファンディング」

クラウドファンディングが他の金融商品と大きく異なる点は、プロジェクトを支援する側が自ら気に入ったアイデアを見つけ、支援をするという形式をとっていることです。

この動きは年々増加傾向にあり、新規プロジェクト支援額ベースの国内クラウドファンディング市場規模は、次の表のように推移しています(2017年矢野経済研究所調べ)。2016年は745億5,100万円であったのに対し、2017年の見込み額としては1,090億400万円という数値です。2016年から2017年の増加率は46.2%となっています。


※2017年矢野経済研究所調べ

クラウドファンディングの種類の中には、「投資型」と呼ばれるものもあります。これは、自分が支援したいプロジェクトに対して投資し、プロジェクトの実行で得られた利益を投資家に分配するものです。任意のプロジェクトを支援できるだけではなく、資産運用としても利用できる仕組みになります。

投資型クラウドファンディングは「ファンド型」「融資型」「株式型」に分けることができ、上記の矢野経済研究所の調べでは、クラウドファンディング全体における投資型の割合は次の表のようになっています。


※2017年矢野経済研究所調べ

つまり、クラウドファンディング全体の中で投資型が90%近くを占めており、その中でも融資型が市場を支えていることになります。

投資型クラウドファンディングの事例

国内の投資型クラウドファンディングにおける事例を見ていきます。国内の株式投資型クラウドファンディングプラットフォーム「FUNDINNO」では、国内第2号案件である株式会社JAMの募集について、開始から3時間で目標額2,000万円を募ることに成功しました。

株式会社JAMはシルクスクリーン作成キットを提供する印刷会社であり、フランチャイズ事業拡大や新規上場と目標としています。同社のクラウドファンディングが成功した理由は、新たなクラウドファンディングプラットフォーム構築など、印刷会社の概念を打ち破る事業計画に共感した投資家が多数いたためだと考えられます。

世界中の投資家から注目が集まる「投資型クラウドファンディング」

一方、国内から世界に視点を向けてみると、世界でもクラウドファンディング市場全体は拡大の一途をたどっており、特に欧米諸国がけん引しています。世界でも日本と同様に融資型が大きな割合を占めており、2015年時点で世界のクラウドファンディング全体における融資型は70%近くとなっていました。

アジア諸国ではクラウドファンディングは発展途上ですが、特にフィンテックで成長を遂げる中国をはじめ、アジア圏の市場の拡大は目覚ましいものがあります。さらに、アジア市場でも融資型を含む投資型クラウドファンディングの割合は大多数です。

このように、世界の各地域では投資型を中心にクラウドファンディングが注目されています。

支援と資産運用を両立させるところが魅力

投資型クラウドファンディングは、資産運用としてはもちろんのこと、自分自身で投資するプロジェクトや企業を選べるのが魅力といえます。また、投資先が成功を収められれば投資家は配当を得られるだけではなく、プロジェクト成功に伴って達成感も得られる有益なシステムです。

世界各国で新たなプロジェクトが誕生・成長していく流れに乗って投資家が利益を得られるこのシステムは、これからもどんどん拡大していくと予想されます。