いま一度振り返りたいクラウドファンディングにおける5つの注意点

クラウドファンディングは、これまで資金を調達することが難しかった方や、新たなチャレンジをしたい方への投資ができるようになった画期的な資金調達方法です。出資する側は、利用の仕方次第では社会貢献や経済発展に寄与でき、意義のある投資・融資・寄付になるといえます。ただし、闇雲にクラウドファンディングを使えばいいというわけではありません。

本稿では、クラウドファンディングを行う上で注意したい5つのポイントについて解説していきます。次に挙げる注意点に気をつけ、要点をおさえてクラウドファンディングを行っていけば、より良い投資・融資・寄付になることでしょう。

クラウドファンディングにおける5つの注意点

クラウドファンディングにおいて注意したい点は次のとおりです。

(1)プロジェクトの内容
1つ目は、応募したプロジェクトが必ず実施されるわけではない点が挙げられます。資金調達が目標額まで達成できなければプロジェクトは実施されないため、プロジェクトの人気や期待感についてしっかり見定める必要があります。

(2)プロジェクトの進行状況
2つ目は、プロジェクトが実施されてからの進行具合です。出資した後、実際に運用・運営がうまくいっているかをチェックする必要があります。投資した結果、うまくいかずに資金が戻ってこない、戻ってきても想定よりかなり少ない、お礼の品が送られてこないなどのトラブルもあります。

(3)お礼の品の質
3つ目は、お礼の品が期待していたものと違うケースです。クラウドファンディングにおけるお礼の品は、実際に受け取るまではわかりません。写真や説明文で受けた印象と違ったり、壊れやすい粗悪品といったケースも考えられます。どういった企業・個人がプロジェクトを行うのか、製品はどのように作られているのかについてしっかり確認しましょう。

(4)プロジェクト中止の危険性
4つ目は、プロジェクトが中止になる場合です。資金を提供し、いざプロジェクトが実施されても、途中で資金が枯渇して中止となる場合もあり得ます。中には詐欺のようなケースもあり、資金調達後に行方をくらます事態も想定されます。

(5)寄付金控除の適用可否
5つ目は、寄付金控除です。寄付型クラウドファンディングの場合には、寄付金控除が利用できる場合とできない場合があります。寄付すればすべてのケースで寄付金控除が利用できるわけではありませんので、寄付金控除を利用したい方は、支援する前にそのプロジェクトの適用可否について確認しておきましょう。

経済情勢に応じて活用方法を柔軟に変える

上述した5つの注意点をおさえた上で、経済情勢に応じてクラウドファンディングの活用方法を変えるのもおすすめです。例えば、今後伸びそうな業界のクラウドファンディングに資金を提供・運用したり、景気がいいときにはリスクをとって新しいプロジェクトにチャレンジするのも良いでしょう。反対に、景気が悪いときには単価の安い飲食店などへの投資や、社会性の高いプロジェクトに寄付するなど、臨機応変に対応していきます。

こうすることで、お金が返ってこないかもしれないといった悩みを減らすことができるでしょう。また、景気に関係なく、利回りをもとに安定的に不動産投資型クラウドファンディングで利益を得ていく、といった方法もあります。

リスクをいかに減らしていくかがポイント

クラウドファンディングでは、上述した5つの注意点や経済情勢に注意を払いつつ、いかにリスクを減らした投資ができるかがポイントになります。複数のプロジェクトに投資・融資・寄付を行うほか、プロジェクトの将来性を検討することや、信頼に値する企業・個人かをホームページなどで見定めていければ、リスクを減らせます。

プロジェクトの妥当性を検討して挑戦できれば、クラウドファンディングはより楽しく、やりがいのある投資であると認識できるでしょう。