クラウドファンディングで最も注意したい3つのリスクとは?

クラウドファンディングを行う際、どうしてもお礼の品や分配金のほうに注目しがちですが、資金を提供する以上、そこには利益を享受できる一方でリスクが存在することも忘れてはなりません。

そこで、クラウドファンディングで最も注意したいリスクについて、3つの観点から解説していきます。加えて、そのリスクをいかに回避してクラウドファンディングを成功させるか、運用のポイントについても触れていきます。

プロジェクトの選別が重要

昨今、クラウドファンディングを提供する事業者がふえたことに伴い、クラウドファンディングを利用して資金調達する事業者、個人も増加しています。しかし、ニーズが増加しているからといって、すべての事業が成功するとは限りません。

中にはうまくいかないケースもあるでしょう。そのような場合、投資した資金が回収できない、お礼の品が受け取れない、お礼の品の質が悪く使えなかったといったトラブルにもつながりかねません。

クラウドファンディングでは、いかに良いプロジェクトを見つけられるか、その選別がますます重要となってきています。もちろん、プラットフォームを提供する企業でも審査を行っていますが、それでもすべてがうまくいくとは限りません。そこで、リスクを知って対処していくことが投資家にも求められるのです。

投資家が注意したい3つのリスクとは?

クラウドファンディングで最も注意したいリスクは、次の3点です。

(1)資金提供・投資時
資金提供・投資時に注意すべき点として、プロジェクトの目標金額に到達しないリスクが挙げられます。目標金額に到達しなければ、プロジェクトが実施できません。返金があればまだいいのですが、場合によっては返金されないといったトラブルも想定されます。

金銭的なリターンがある投資型クラウドファンディングでは、プロジェクトが実施されない場合は返金されるため、こうした心配は無用ですが、手数料が発生するケースはあります。お礼の品が良い、金銭的リターンが高いなどのメリットだけでなく、プロジェクトの信頼性についてもしっかり見定めましょう。

(2)運用時
運用時に注意したいのは、実際に資金を出したにもかかわらず、お礼の品が届かない、分配金がもらえないといったリスクです。お礼の品がとても魅力的という場合には、「本当にこの事業は実施できるのだろうか?」といった目線で検討するようにしましょう。例えば、お礼の品で期待を高めておきながら、実際には何も送ってこないまま、ある日突然連絡を絶つといった詐欺的行為の危険性すらも考慮に入れておくべきです。

(3)換金時
換金・償還時にプロジェクトの達成が芳しくない場合には、元本割れすることも想定されます。もしプロジェクトが失敗すれば、元本がまったく戻ってこないといった事態も起こり得るでしょう。投資する前に、プロジェクトの将来性を見定める必要があります。

クラウドファンディングで失敗しないためのポイント

クラウドファンディングで失敗しないためには、関心ある分野であることはもちろん、ご自身の知識や経験の上で理解できる範囲のプロジェクトを選択することが肝心です。まったくわからない領域のものを、ただお礼の品や分配金のみを見て決めるのは避けたほうが無難です。

次に、運営会社やプロジェクトの将来性を見定めましょう。本当にこの事業は継続できるのか、今後の可能性はあるのか、資金は保全されているのかなどを確認・検討しましょう。

最後に、プロジェクトの人気についても確認しましょう。集まっている資金額と目標金額を見れば、人気の有無がわかります。人気があればあるほど、プロジェクトが実施される可能性は高いです。過去の実績があれば、その実績は想定どおりに実施されたのかも確認しておくといいでしょう。

リスクを知り、対策をとることでより身近なものにしていこう

クラウドファンディングのプロジェクトのほとんどは、リスクが高いわけでも信用に欠けるものでもありません。ただし、中にはそのようなものもあり得るため、いかにリスクを知って対策をとるかが重要になってきます。失敗しないためのポイントを押さえ、慎重な調査を忘れなければ、あとは実践で活かしていけばいいのです。

リスクを知ったうえで対策をしっかりとることで、クラウドファンディングはより身近なものへとなるはずです。クラウドファンディングをうまく利用できれば、投資・融資・寄付いずれの観点からも日本経済に貢献でき、ご自身のさらなる豊かな人生にもつなげられることでしょう。