相次ぐ誕生! 女性専用のクラウドファンディング

大勢の人から支援を募り、壮大なプロジェクトに挑む……こう表現すると、どこか男っぽい世界のようなイメージを抱くかもしれません。しかし、昨今ではクラウドファンディングで夢を叶えた女性の話も、さまざまな場所で耳にするようになりました。

そもそも、2011年に日本初のクラウドファンディングであるREADYFORをスタートさせた人は、女性の「米良はるか」さん(2018年5月時点同社CEO)であり、そう考えるとクラウドファンディングのスキームは女性との適性が高いといえそうです。

50%以上の女性が出資(支援)したいと考えている

チャンスをつかんだ人がふえてきた影響か、近年女性の間でクラウドファンディングへの関心がにわかに高まってきているようです。2018年3月にベルメゾン生活スタイル研究所が、ベルメゾンデッセ会員女性(2,952名)を対象にアンケート調査を実施しました。それによると、クラウドファンディングの「内容を知っている」(「詳しく知っている」6.3%と「少し知っている」37.0%の合計)と回答したのは全体の43.3%でした。

世代別に見ると、クラウドファンディングについて「知らない」と回答した60代は42.9%でしたが、20~50代はいずれの世代でも30%を下回り、認知度が増していることがうかがえました。一方、「クラウドファンディングを利用して出資(支援)したことがある」と回答したのはまだ全体の7.5%に留まります。しかし、今後については「プロジェクトの内容に共感・賛同することがあれば支援したい」との回答が27.9%にのぼりました。

また、「支援というよりリターン(品物・権利など)が魅力的であれば利用したい」との回答が23.2%で、両方を合わせると51.1%に達しました。

女性専用のクラウドファンディングサイトも登場

こうしたクラウドファンディングへの意識の高まりに前後して、女性専用のクラウドファンディングサイトも登場しています。その草分け的存在といえるのは、2011年に立ち上げられたGREEN GIRLです。このサイトのコンセプトは、「“かわいい”をみんなで実現しよう」です。一つのプロジェクトに対し、支援金額に応じていくつかのお返し(リターン)が用意されており、その中から選べるのが特徴的でした。

2018年5月時点で同サイトは、モール型クラウドファンディングサイトであるGREEN FUNDING by T-SITE内のGREEN FUNDING Labと統合されています。このモール型サイトは、TSUTAYAでおなじみのカルチュア・コンビニエンス・クラブ・グループも主要株主に名を連ねています。

一方、2017年12月からスタートしたKanattaは、女性の社会進出を応援していくためのクラウドファンディングサイトであり、その立ち上げは女性のエンジニアチームが行っています。プロジェクトを遂行できた場合は達成金額の12~20%をKanattaに支払うルールになっていますが、未達なら支払い不要なので気軽に挑戦できます。
また、同じ志を持った女性たちと交流できる場が設けられているのも心強いポイントでしょう。女性同士が手を取り合うことで、絶対に夢を叶えるのだというモチベーションが一層高まりそうです。

女性の間でクラウドファンディングはさらに盛り上がる!?

他にも、女性の独立を支援するプロジェクトを実行するためにクラウドファンディングで資金を集めるサービスも出てくるなど、クラウドファンディングは女性たちの間でもはや活用して当たり前のツールとなりつつあるようです。今後も成功を収める人が着実にふえていけば、女性専用クラウドファンディングはさらに盛り上がっていくことでしょう。

もちろん、そうなれば支援を求める人だけでなく、応援したいと思う人もさらにふえていきそうです。前述したアンケートでは「出資(支援)したことがない」と答えた人が92.5%にのぼりましたが、これから数年も経てばその割合が逆転しているかもしれません。