株と投資信託を比較するとどちらが有利?理想的な投資法とは?

株と投資信託を比較するとどちらが有利なのか。両者にはそれぞれの特徴があります。そこで、「現物株」「公社債投資信託」「株式投資信託」の3つを比較し、メリット・デメリットを検証しながら、積極的な利益の獲得と安定した運用を両立させる投資法を提案します。

現物株オンリーはリスクが大きい

「株と投資信託のどちらが有利か」というのはなかなか難しい問題です。もちろん、「株主優待投資」に徹するのであれば投資信託は対象外となります。ただ、一ついえることは、現物株オンリーの投資は極めてリスクが大きいということです。

現物株の投資はどうしても自分の好みが色濃く反映される傾向があり、価格が上がる株を冷静に見極めるのが難しいことがあります。こうした点を押さえ、3つの投資におけるそれぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

株のメリット・デメリット

株のメリットの筆頭は、いうまでもなく値上がり益を得られることです。持ち株に何らかの好材料(その企業にとって有利な要因)が出て、短期間に株価が2倍になるようなケースもあります。

反面、デメリットは3つの中で最も多く、値下がりのほかにも倒産や上場廃止、減資(資本金を減らすこと)や株式併合(発行株数を減らすこと)といったリスクがあります。あの東芝でさえ上場廃止寸前までいったのですから、もはや会社の名前だけでは株を買えない時代になりました。

公社債投資信託のメリット・デメリット

公社債投資信託のメリットは、3つの中で最も安全性が高いことです。株式を一切組み入れないので、リスクが小さいのが特徴です。

デメリットは、企業が発行する社債や短期債も含まれるため、完全に元本保証ではない点です。また、外国の債券が組み入れられている場合は、為替水準によっても収益が変化してきます。さらに、公社債投資信託はNISA(少額投資非課税制度)の対象外となっており、NISA口座内のみで運用したい方には大きなマイナス点です。

株式投資信託のメリット・デメリット

株式投資信託のメリットは、公社債投資信託をはるかに上回る運用益をあげられることです。株式に直接投資するため、相場上昇の波に乗って10%超えの運用利回りをあげるファンドも珍しくありません。

デメリットはその裏返しで、公社債投資信託よりもリスクが高いことです。さらに、投資信託は現物株のシンプルな手数料体系と違い、さまざまな経費がかかるためコスト負担が高い点もデメリットです。

それぞれの良さを組み合わせた理想的な投資法とは?

では、理想的な投資法はあるのでしょうか。ローリスク・ハイリターンの投資があれば一番良いのですが、一つのジャンルだけでそのような都合の良い結果を得ることは困難です。

最も安定した運用利回りを達成している「不動産投資型クラウドファンディング」でも、5%以上のハイリターンを得ようとすれば、何らかのリスクを伴うことは避けられません。

理想的な投資法があるとすれば、バランスの取れたポートフォリオを構築することでしょう。3つの投資法の良い部分を組み合わせた分散投資ができると理想です。2016年1月の税制改革により、公社債投資信託の分配金や、譲渡・償還益も申告分離課税に一本化されたことで、株式等との損益通算ができるようになったのも追い風です。

結論をいえば、株と投資信託はどちらかが有利なのではなく、組み合わせることによってお互いの有利さが活かされるということなのです。

投資に絶対はありませんが、資産運用の基本である分散投資で理想的な投資法に近づけることは可能です。公社債投資信託や不動産投資型クラウドファンディングでベースを固めたうえで、現物株や株式投資信託で積極的に利益の獲得を目指す。あなたもそのような理想的な資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。