資産運用に向かないハイリスク・ハイリターンの投資とは?

安定した運用で資産をふやすのが資産運用の原則ですが、その反面、投機にも似たハイリスク・ハイリターンの投資商品もあります。資産運用にふさわしい商品を選ぶには、逆に資産運用に向かない商品を知ることが近道と言えます。そこで本稿では、ハイリスク・ハイリターンな投資商品にはどのようなものがあるのかについて解説します。

投資と投機の違いは?

「投資」と「投機」の違いは読んで字のごとく、資本を投じるのが投資で、機会に投じるのが投機と解釈できるでしょう。投資は企業の将来性や業績の向上に期待して出資するので、分析力が問われます。一方、投機はチャンスに資金を投じる直感的な要素が強いので、長期的な目線や分析力は問われないと言えます。投機というと一般的には競馬やパチンコなどのギャンブルを想像しますが、株式投資であっても目先の株価が急騰しているという理由だけで「飛びつき買いすること」は投機にあたる行為となります。

仮想通貨は流出事件続発で信用が失墜

あらゆる投資商品の中で、もっとも値動きが激しいのが仮想通貨かもしれません。それと同時に、取引所から突然消失する危険性があることも大きな特徴といえるでしょう。2014年に起きたマウントゴックスのビットコイン消失事件、2018年1月に起きたコインチェックによる仮想通貨NEMの流出事件は記憶に新しいところです。この2つの事件によって、仮想通貨の社会的信用は失墜しました。

株式投資でも経営破綻によって会社が消滅することはありますが、それは業績不振という理由があってのことで、銘柄選びを誤った自己責任による結果と納得できます。しかし、仮想通貨の流出の場合は、何の落ち度もなく自分が預けた通貨がなくなってしまうのです。まさに、不条理極まりない事象といえます。これではとても資産運用の対象にはなりません。

FX、バイナリーオプションは二者択一で資産運用に不向き

次に、目先での「上がるか下がるか」の二者択一タイプの商品も資産運用には不向きです。FX、バイナリーオプションなど為替を扱う商品には、株式の配当金や投資信託の分配金にあたるようなインカムゲインはありません。そうなるとキャピタルゲイン(売却益)のみが頼りになるため、偏った投資に走りやすい傾向があります。リスクヘッジの方法もありますが、基本的には資産運用の対象外と考えたほうが賢明です。

信用取引は使い方次第で損失拡大も

信用取引を利用した資産運用も避けたほうがいいでしょう。信用取引は簡単にいえば、証券会社に借金して株を買ったり売ったりすることなので、思惑が外れれば大きな損失を被ることになります。また、資金を何倍にも活用できるというレバレッジ取引も、使い方次第では信用取引と同様に損失を拡大させるリスクがあるので注意が必要です。

趣味系の小口投資ファンドは資産運用ではなく、遊びと割り切るべき

「映画ファンド」「音楽ファンド」「競走馬ファンド」といった趣味系の商品も当たり外れが大きく、資産運用には向いていません。自分が投資した映画が劇場公開されたり、投資した競走馬が大きなレースに出走したりすれば大きな喜びにはなります。そのため、ボーナスなどの余裕資金で遊びと割り切って投資する分には悪い商品ではありません。あくまで、資産運用とは切り離して考えるべきでしょう。

以上がハイリスク・ハイリターン商品の特徴です。これらを知ることで、低リスクで安定した運用利回りが期待できる「不動産投資型クラウドファンディング」などをポートフォリオに入れることも検討すると良いでしょう。また、好業績や連続増配で高い成長が見込める優良株など、王道的な投資の優位性がより浮き彫りになります。資産運用に向かない商品をしっかりと理解したうえで、優良不動産物件や好業績優良株などといった王道的投資を検討し、着実に資産をふやしてみてはいかがでしょうか。